『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
打ち紐の種類が増えました
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    先日、途中段階で記事をアップしてしまいましたが、打ち紐の用意ができましたので、改めて記事をアップさせていただきます。

    これまでショップで扱う「打ち紐」は、装飾筥迫に使う「人五紐」をメインに扱っておりました。
    人五紐とは、「人=人絹(レーヨン)」「五=約1mm程度の太さ」を意味する組紐のことです。
    絹紐は「五印」などと呼ばれているようです(伊藤組紐店参照)。

    また、打ち紐には「唐打ち紐」と「江戸打ち紐」があるのですが、筥迫では基本的に「唐打ち紐」が使われることが多いようです。
    唐打ちは触った感じが「ツルツルしている=細かく編んでいる」、江戸打ちは「ゴツゴツしている=大きく編んでいる」の違いがあり、唐打ち紐はストロー状になった紐の空洞を潰しながら結んでいくのに対して、江戸打ち紐は編み目に絡めて結んでいくため、結びの大きさが「唐打ち=小さめ」「江戸打ち=大きめ」になります。
    装飾筥迫はびら簪と併用するので、たぶん邪魔にならない太さということで、「唐打ち」の「人五(五印)」紐が使われているのかもしれません。

    しかし最近ではびら簪を使わない実用筥迫や、懐中裁縫用具入れで笹留めに使う打ち紐として「人八紐(約1.5〜2mm太)」を多用するようになりました。
    今まで人五紐に慣れていた手には、人八紐はあまりにも結びやすい、、、。
    少し紐が太くなるだけでこんなにも違うものかと驚いてしまいます。


    打ち紐を増やしました

    そこで、この度一気に打ち紐の数を増やしてみました。
    これまでもチビチビと増やしてはいたのですが、筥迫の場合は一色増やす毎に、房糸、かがり糸、緒締と同時に増やさなければならず、全ての種類が一気に揃わなかったり色に問題があったり、この色をこのまま採用していいのか、、、等の迷いから、ショップの画像も揃わないまま放置していました。
    でもこういうものは少しずつなどと言わずに、一気にやってしまわなければ絶対に揃わないもので、やっとここにきて重い腰を上げた次第です。
    そして毎日大量の打ち紐を小分けする作業にやっと終わりの時を迎えました(泣)。

    こうして見ると、人五より人八の方が圧倒的に色数が豊富です。
    打ち紐はメーカーによってかなり質感が異なり、人五紐のように細い紐で結びにくい(ほどけやすい等)ものは、あまりにもストレスがありすぎます。
    そういうものは江戸打ちに変えたりもするのですが、それでも無理なものは色を増やすことをあきらめています。
    装飾筥迫はフォーマルで使うものなので、実用筥迫と違い使う色数は限られるので、まぁ最低限の色があればいいかなとも思っています。
    人八以上は結びにくい素材もありますが、何とか許容範囲なので色数を増やすことができました。

    実は同じメーカーでも「染料」によっても紐の質感は全く違ってきます。
    以前、全盲の画家を取りあげた番組を見たことがありますが、彼は絵の具を直に触って色を判別していました。
    大量の打ち紐や房糸を触っていると、あきらかに違いがわかるのがおもしろいです。


    房糸としての手縫い糸

    切り房用の糸で色がないものは「手縫い糸」で代用します。
    専用糸で探してない場合は、手縫い糸をお探しください。
    房糸自体ない色もありますが、近くの手芸店で手縫い糸をお探しになれば、ほとんどの色は合う物があります。
    素材は木綿は絶対に不可です(切り房のサラサラ感が出ないので)。
    その他の素材は糸によりけりなのですが、ショップではポリエステル100%の「ファイン手縫い糸」を扱っています。
    化繊はお店によって品揃えがまちまちなので、そのようなときは「正絹」の手縫い糸を買われれば間違いはありません。
    正絹の場合は1巻き全て使ってちょうど1本分の房になります。


    色見本

    しかしながら「紅と濃紅」「鉄紺と紺」「紫紺と焦茶と黒」など、あまりにも微妙な色の違いは画像だけでは反別しにくいので(紐では見分けにくいのですが、房にしてみると違いはよくわかる)、更に重い腰を更に上げて「色見本」を作りました。

    私自身あらゆる商品の色見本を持っていますが、どこでだったか「収集目的で色見本を注文される方はお断りします」というような注意書きをしているお店がありました(笑)。
    きっと色見本の注文が多い割に、実際の商品の注文がないということなんでしょうね。
    筥迫に全く興味を示さない我が娘も、色見本には目を輝かせます。
    どうやら女という生き物は、色が揃ったものに弱いらしい(笑)。

    色見本は高いと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、こんなもので儲けてもしかたないと思えるぐらい手間がかかります。
    安く売って色見本の注文ばかり来たら困る、、、ぐらいの気持ちだと思います、ホント。
    ということで、もしご注文される方がいらっしゃいましたら、すみませんが納品までに少しお時間をいただきますことご了承ください。


    懐剣用打ち紐(江戸打ち)

    懐剣用打ち紐は、現在メーカーを変えております。
    品切れがあるのは、これから仕入れをするものです(あと一ヶ月ぐらいかかるかも)。
    今までのものより少し太めで、しっかりしていてほどけにくいです。そして仕上りがとても立派。
    以前、結婚式で自作の懐剣を作られた方が、お式の最中(?)に結びがほどけてしまった!というお話を聞いたので、徐々にメーカーを変えてはいたのですが、この度全てを変えることにしました(でも結びの裏にはしっかり接着剤をつけるのも大事ですよ)。
    色数も少し増えています。
    懐剣房の場合は、筥迫房の色にどうしても合わせたいというご希望がありましたら、割高になってもよろしければ仕入れることはできます。



    それにしても、今回はまたしても地味な話題でしたね。
    地味なのに手間ばかりかかって儲けも薄い、というのがこのような色材料なんですね。
    筥迫だけ作っていられたらどんなにいいか、、、としみじみ思う今日この頃です。


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    【2014.08.24 Sunday 07:46】 author : Rom筥
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    ホットメルト紙について
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      今回は今まで書こうと思いつつ伸ばし伸ばしになっていた
      『ホットメルト紙』について書こうと思います。

      筥迫材料販売>芯材>接着芯>ホットメルト紙


      裏打ちとは

      ホットメルト紙は、接着芯のように使える裏打ち紙です。
      裏打ちとは、掛け軸や額装などを作る前段階で、作品の裏に別の紙や布をあてて補強し、パリッとした仕上りにして作品としての見栄えをよくするために行うものです。
      手製本やカルトナージュなどでは、扱う布地の操作性を良くすることを目的として裏打ちを行います。
      本来は薄い和紙などに糊を貼って生地に接着しますが、この裏打ちという工程が入ると、ただでさえ面倒な筥迫作りを更に手の届かない細工物にしてしまいます。
      それを糊が付いた状態でアイロンをかけるだけで裏打ちできるようになったので、筥迫作りでもこれを使わない手はありません。


      接着芯とホットメルト紙

      筥迫工房で販売されている教本を見て筥迫を作った方は、「ホットメルト紙なんて使わなかった」と思われたでしょう。
      教本を作った当初は私自身「現代には接着芯という優れものがあるのだからそんなものは必要なし!」と裏打ちの必要性を感じていませんでした。
      しかしホットメルトという存在を知ってしまった今では、私の創作活動に必要欠くべからざるものとなってしまいました。
      すでに販売されている『びら簪付筥迫の作り方』をホットメルトを使った作り方に改訂するかどうかは迷うところです。
      ホットメルトはどこにでも売っているというものではないので、初心者の方にはできるだけ身近な材料で解説する必要があるのではないかと思う気持ちもあり、正直今後どうするかは迷うところです。とりあえずまだしばらくはこのままで行くとは思いますが。

      アイロンで布地に接着するので、ショップでは同じ「接着芯」というカテゴリに分類しています。
      表装やカルトナージュのように、元の形状が変わらない平らな面に適しているのがホットメルト紙で、洋服や巾着などのように、元の形状に合わせて変化しつつも張りを持たせたいものに適しているのが接着芯です。
      要は布地をぱりっとした紙のように扱いたいか、あくまで柔かさを残した布地として扱いたいかです。
      筥迫では綿入れをする「被せ」や「巾着」などには「接着芯(薄)」を使い、それ以外のところにホットメルトを使うことになります。

      基本的に内布にはほとんどの場合ホットメルトを使いますが、表布には使う材質によって判断します。
      縮緬地を表に使う場合、被せに綿を使わないのであれば、ホットメルトを貼った方が断然扱いやすくなります。


      正確にモノを作る

      よく「内布が表布からはみ出してしまうのですが、、、」(サイズが合わない)というお問い合わせをいただきます。
      これは正確に内布の線上を折り返していないことが原因です。
      自分では内布に貼った接着芯の線上を折っているつもりでも、正確には折れていないのです。
      接着芯の線上を完全な直線に折り返すのは意外と難しいものです。
      筥迫工房の型紙では、内布は表布から1mm内側に入るだけなので、内布の貼付けが正確でないと当然はみ出してしまいますし、表と裏がぴっちり1mmで揃って見えていないとかなり目立つことになります。(※使う生地の厚みによってこの内寸は違ってきます)

      そこで活躍するのがホットメルト紙です。


      左が接着芯を貼ったもの。右がホットメルト紙を貼ったもの。

      接着芯は折り返し線の内側だけに芯を貼りますが、ホットメルトは生地全体に貼ってから裁断するため、折り返し線に目打ちで「スジ」を付けることができます。
      スジを付ける一手間は増えますが、これによって初心者でも簡単正確な折り返しができるのです。
      裏打とは実に理に叶っているものだと改めて感じます。


      ホットメルト紙の使い方

      ホットメルト紙の扱い方はほぼ接着芯と同じです。
      ご家庭用のアイロンなら温度設定は「中温」で使いますが、筥迫などで使う裁縫コテやパッチワーク用や工芸用のミニアイロンでは「高温」で使ってください。
      高温でじっくり時間をかけないと接着できません。

      生地の上にホットメルト紙を置いたら、まずは中心を決めアイロンを置きます。
      そこから力を入れずに放射線状にアイロンを動かしていきます。
      ここまでが仮接着です。
      次に同じ動作で、今度は空気を抜くようにゆっくりと動かします。
      接着芯よりちょっと付きづらい感はありますが、完全に接着されていないと、後の工程がやたらとやりずらくなるので、ここは時間をかけてしっかり接着するようにしてください(手で剥がれるようなら接着できていない)

      スチーム用のアイロンをお使いの方は、絶対にスチームが出ないようにしてください。
      ホットメルトは湿気厳禁です。(シワや接着不良の原因となります)
      布に接着する前に、布の湿気を取るためにも一度布にアイロンをかけておきましょう。



      ホットメルト紙の材質は、レーヨンなどの化繊で作られている物もありますが、筥迫工房で扱っているホットメルト紙の原料は楮(こうぞ)を使った純粋な和紙で作られています。
      2mと4mで販売しているので巻きで発送したいのですが、接着芯に比べると割高なので、送料を安くすることと、細工物に扱いやすくすることを目的として、42.5cm幅に裁断して折り畳んでメール便発送しております。
      また、長い紙を巻いて発送するのはけっこう難しく手間もかかるので、巻きで欲しい方は大変申し訳ありませんが別のところで購入していただければと思います。



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      【2014.03.24 Monday 00:25】 author : Rom筥
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      『帯紙』の用い方
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        皆さまご無沙汰しております。
        一気に筥迫モードに突入したものの、ワークショップ告知のみで、内容のあるブログが後回しになっておりました。
        そこで今回は嚢物の『帯紙』についてお話ししたいと思います。

        アンティークの筥迫を入手したときに、本体に白い紙テープのようなものが巻き付けられているのを見たことはありませんか?
        私は一度だけあります。
        胴締めを外した本体のところにぐるっと巻き付けられていました。



        当時はそれが何であるかわからず、すぐに外してしまったのですが、後々になって「あれは何だったのだろう、、、」とやたらと気になる存在でした。
        後に古い袋物の本を読んで、『帯紙』というものだということがわかりました。
        帯紙とは、紙入れや筥迫などの袋物が出来上がった際に巻く紙の帯のことで、まぁ新品を表すようなものですね。
        この帯紙についていつか書こうと思いつつ、それがどの本のどこに書かれていたか探せずにいたのですが、最近やっと見つけました〜。

        帯紙とは紙入などが全部出来上りたる時に、帯として袋物に巻いておく紙を申します。此帯紙は外見を善くし、格好を善くする為であります。
        帯紙には、厚き西洋紙を用ひます。其幅は物に應じて違ひますが、三分より五分位の處で、それに釣合ふやうに見計ひます。(引用:袋物細工の枝折 明治42年発行)

        幅9mm〜15mmぐらいということでしょうか。
        しかし、帯紙を付けたままのものが中古として流通しているということは、元の持ち主はよっぽど筥迫に興味がなかったんでしょうかねぇ。
        とにかく、帯紙はその筥迫を所有した始めの人しか見ることができないものですし、めったにお目にかかれないものではあります。



        帯紙はどこに巻く?
        帯紙は袋物の両端より各四分位の處へ巻くのでありますが、其附方は、先づ紙入の「かぶせ」の下へ紙の端を差し入れ、それから後を廻して確と引きながら一週させて、後ろの中央にて其紙を鋏切り、且つ其切口の両角をも鋏落し、之に糊を施して貼付け、鏝を掛けます。(引用:同上)

        この “袋物の両端より各四分位の處へ巻く” の解釈を巡って我が家では

        Rom筥:両端よりそれぞれ「四分」ぐらいの所へ巻く
            ※つまり、端より四分(約1.2cm)位(ぐらい)のところへ巻く

        家 人:両端よりそれぞれ「四分位(しぶんい)」の所へ巻く
            ※つまり、四分割した両端2つのところへ巻く



        この帯紙の巻き方は「両端へ巻く」ことから、たぶん胴締めのない上図のような紙入れなどにつける方法だと思います。
        結局はどちらでもお好みで「それに釣合ふやうに見計ひ」ましょう(笑)。
        筥迫の場合は胴締めの下に一カ所巻くだけなので、迷う必要もないということです。


        それでは実際に巻いてみましょう。

        ここでは帯紙を紙テープで作ってみました。
        幅1.2cm、長さ30cmです。


        巻き終わりの端は角を落します。(日本人らしい気の使い方ですね)


        被せの下に帯紙を挟みます。


        簪挿しを乗せたまま、後ろからぐるっと一周します。


        後ろで止めます。(薄のり、またはドットライナー)
        最後に帯紙の上から胴締めを差し込みます。
        (胴締めをずらさないと帯紙が見えないのがちと残念)



        この「封を解く」という作業はいいですね。
        いかにもオンリーワンという感じです。
        あるのとないのでは、筥迫をもらった時のワクワク感が違います。

        ちなみに「筥迫セット」などの量販品を買っても帯紙は付いていません。
        もしかしたら今でも新品で単体の筥迫を買ったら付いているのでしょうか(もちろんある程度の値段がするものでなければ付いていないとは思いますが)。
        私も次に注文が来たら付けてみることにしましょう。
        皆さんも筥迫を差し上げるときは、是非、この帯紙を付けてみてはいかがでしょうか。



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        【2013.07.13 Saturday 15:45】 author : Rom筥
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        『びら簪付筥迫の作り方』マニュアル販売
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          現在、「開業」はしているけれども、まだ「開店」はしていないという中途半端な状況を続けております。
          がんばってショッピングカートを作成中ですが、筥迫作りとは違って慣れないことばかりでなかなか進みません。ごめんなさい。

          2009年11月に、七五三用の『筥迫の作り方』を初めて販売いたしました。
          その後、大人用の筥迫の作り方がほしい!という声が多かったこと、びら簪の仕入れが出来るようになったことで、2010年7月に改訂版として『びら簪付筥迫の作り方』を販売いたしました。改訂版の内容はグッと細かく懇切丁寧な内容に(自分としては)なっております。


          教本「びら簪付筥迫の作り方(型紙付)」
          A4版、12ぺージ、フルカラー、専用ファイル付
          ※このテキストには型紙(A4版、モノクロ、8枚)が付きます。
          ※大人用、子ども用のどちらかを選択することができます。

          ----------------------------------------------------------------

          現在、こちらの商品はショップの方で販売しております。
          (2010年11月より)
          筥迫作りにご興味のある方は、ショップへおいでください。


          手作り筥迫支援ショップ
          筥迫工房 材料販売

          ----------------------------------------------------------------


          私が筥迫マニュアルの販売を初めて公開したのは、自分のブログではなく、sakuraの掲示板で小さな宣伝をさせていただいたことからでした。
          約一年前のことでした。
          ブログ主さんから「あなたのように筥迫を作りたい!と思っている人は、どんな小さな記事でも探して来ますよ」と言われたのがきっかけで、まだ自信のなかった私の背中をやさしく押してくださいました。
          案の定、すぐに数人の方からご連絡をいただきました。
          そのときの初めてのお客さま「reina」さんは、ご自身のブログでも筥迫作りのことを書かれていらっしゃいましたが、未だに「はこせこ 手作り」というキーワードで、それこそ毎日のようにアクセスがあるとおっしゃっていました。
          実際reinaさんのブログから流れて来てくださった方が多いかもしれません。

          このように、世の中には潜在的に筥迫を作りたい人はたくさんいらっしゃるようです。
          でも筥迫工房には簡単にはたどり着けませんよ。
          なぜなら、私はあえて「箱迫」という字は使わず「筥迫」にしたからです。
          筥迫好きなら、きっと「筥」の字で探すからです。
          そういう思いを持った人にこそたどり着いていただきたい、という思いがありました。

          それは、筥迫作りが決して簡単なものではないからです。
          適当な仕上げる筥迫ではなく、キチンときれいに仕立てることを目的としているので、面倒なほど細かく書いています。
          そのうち自作の筥迫を作る人がたくさん出てきたら、「誰でもできる箱迫」なんて本がどこからか出版されるかもしれません。
          「誰でもできる」「簡単にできる」は今の時代の常套句です。
          そんなに簡単にインスタントにモノを作ろうとするから、世の中から職人がいなくなってしまうのです。
          細かい手作業を厭わずできる、いえそれ以上の「難儀」を競うのが職人です。
          筥迫職人はいなくなっても、そのような「難儀」を美徳とする心意気を、少しでも筥迫作りに残したいと思っています。

          筥迫作りがどんなに大変であろうと(形を作るだけなら、手作りマニアにとってはそれほどでもないとは思いますがね)、最後まで行き着いた人だけが、自作の筥迫を手にできる感動が待っています。
          まぁ以前からよく言っていることですが、筥迫を作りたいなどと思うこと自体、普通の手作り派を超えていますから、その思いを持った時点で、ある程度はクリアされていると言えるかもしれませんがね(笑)。

          ただし、買うよりは作った方が安上がりかな?と思う方は、絶対に「筥迫の作り方」に近寄らないでください。
          買った方が絶対に安いです!
          値段的にも!!
          精神的にも!!!
          【2010.08.27 Friday 16:08】 author : Rom筥
          | 筥迫材料-その他 | comments(25) | trackbacks(0) | - | - |
          筥迫材料セットについて
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            現在、やっと予約していただいた方全てにご案内をすることができました。
            ちゃんと作れているかしら…と発送後はドキドキの毎日でしたが、すでに筥迫完成!のご連絡をいただいた方も出てきたので、本当にうれしくほっとしました。

            また、これまでの方にはメールでの説明でわかりずらく、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
            今はショッピングカート作成中ですが、私事でも何かと忙しい今日このごろ。
            今しばらくは、まだ予約という形でブログ内で受け付けさせてください。
            とりあえずあわてての準備だったので、何かと至らないことが多く、特に材料についてはここで追記させていただこうと思います。

            筥迫は、作る方のレベルによってどこから作れるかの違いが出ます。
            特に玉縁は洋服等で使うパイピングの半分以下の幅を縫うのですから、ミシンを扱う技術的な問題もあります。
            しかし、筥迫を作りたい!などと思うぐらいの皆さんですから、相当の手作り派の方が多く、初めから「玉縁」「綿入れ」に挑戦されて作り上げてしまう方もいます。
            もしくは、腕に自信がなくても、七五三にご自身の娘さん用に作られるのであれば、玉縁がどれだけ太くても、「記念品」という意味ではそれで充分だと私は思っています。

            初めはそのような方を対象にしていたので、材料セットは「とりあえず余裕をもって1個作れる分量」で用意していました。
            しかし今回の販売で、この材料セットをいくつも買われる方がいらっしゃるということに、失敗するかもしれないのでいくつも作りたい、もっとたくさんの筥迫を作りたい、たくさん作って筥迫の仕立てを勉強したい、ということなのだと思いました。

            初めに子ども用を販売しようと思ったのは、あくまでも七五三の「記念品」用でした。
            しかし、大人用を販売しようと思ったときに考えたのは、一回だけの記念品ではなく、もっと身近に親しみ、身につけ、また飾れるような「作品作り」としての筥迫でした。

            それを考えれば、初めから複数作ることを目的とした方がいらっしゃるのも当然なわけで、初めからいくつも作れる用のセットを用意しなければだめなのだと、今更ながら気がつきました。
            すみません…。
            もしくは、パイピングには自信がないので、まずは基本の筥迫をいくつか作ってから、本番に玉縁に挑戦したい!という方もいらっしゃるでしょう。
            私自身も、できれば長く筥迫作りに親しんでいただきたいという気持ちも強くあります。

            そんなワケで、材料セットを以下のように分けることにしました。

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            こちらの内容はすでに改訂されております。(2010年11月現在)
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            すでに今回の改訂版で「初めの一個!」を作られた方もいらっしゃると思います。
            どうでしょう?難しかったですか?もうこんな難しいのはこりごりですか?
            それとも、すでに次の筥迫の構想を膨らませている方もいらっしゃるでしょうか?
            そんな方には、是非「筥迫材料セットB」をオススメします。
            材料セットでなくても単品も販売しておりますので、お好きな物をご注文ください。
            また、筥迫工房以外の色々な材料も探して使ってみてください。
            せっかくのどこにも売っていない、オリジナルの筥迫なのですから!
            何の材料を使っていてもかまいませんので、是非、お作りになられた筥迫の画像を送っていただけるとうれしいです(ブログでの公開可能なら更にうれしい…)。

            ちなみに、今のところ材料は全て筥迫の基本色「赤」のみ販売しています。
            今後、皆さまのご意見を参考にさせていただいて、色々揃えて行こうと思います。
            ご希望も一緒に教えてください。
            【2010.08.10 Tuesday 21:29】 author : Rom筥
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            マニュアル用サンプル筥迫3種
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              基本の筥迫は以前ブログでご紹介させていただきました。
              実は応用編のサンプルもとっくにできていたのですが、ここまで時間がかかってしまったのは、応用編の説明を、こう説明したらいいか、ああ説明したらいいか…と悩みに悩んでいたからです。
              でもそんなときこそ、ふと今までとは全く違うやり方を思いついてしまったりして、「なんで今までこの方法を思いつかなかったのかな〜」とあきれながら進むということの繰り返しでした。
              そんなワケで、今まで抱え込んでいた難問にとりあえずの決着がついたので、サンプルの画像をアップすることにしました。

              今回の作り方でできる筥迫は4種類です。
              違いがわかるように、同じ生地を使って仕上げてみました。
              (ただし、途中で生地が足りなくなってしまったので3種のみ)

              まずは「折り返し」の2種類から。

              ●折り返し フラット

              以前、ご紹介した基本の筥迫と同じ物です。
              表布の処理を折り返しにしています。
              厚紙にそのまま生地を貼付けているので、まるで紙で作られているかのようです。

              ●折り返し 綿入れ

              表布の処理を折り返しにして、中に綿を入れています。
              綿を入れただけで、何とも言えないかわいさがあります。

              お次は憧れの玉縁。

              ●玉縁 綿入れ

              表布の処理を玉縁にして、中に綿を入れています。
              難度が高くなりますが、やはり筥迫の王道ですね。

              ●玉縁 フラット
              画像がなくてすみません。
              折り返しフラットに玉縁がついた感じをイメージしてください。
              玉縁のミシン練習には、フラットから入るといいかもしれません。

              前から撮影すると、綿入れの膨らみがわかりづらいかもしれないので、横からの画像もいれます。

              ●折り返し フラット         ●折り返し 綿入れ


              左のフラットは、綿を入れない分、中ポケットに詰め物をしています。
              詰め物をしないと、まるで箱そのものです。
              それはそれでいいような気がしますが、アンティークの筥迫などは、綿入れしているのに更に詰め物をしていたりして、これでもか!というほどの厚みがあります。
              見た目はそれは豪華な筥迫ですが、これを胸に入れると襟元がどれだけ崩れるのだろう…(汗)ということから、筥迫工房では綿入れのときは詰め物をしていません(もちろん作品作りのときには入れると豪華になりますよ)。
              ということで、せめてもフラットの時だけは詰め物をしています。

              右の綿入れは、膨らみがもうちょっとあると豪華なのですが、綿をたくさん入れるほどにミシン掛けが難しくなります。
              本来は綿を入れますが、この作り方では「キルティング芯」を使っています。
              なぜかといいますと、そりゃ説明しやすいからです(笑)。
              プラス扱いやすい。
              本当の綿を入れたければ、何十個も作ってまずは腕を上げてください。

              綿入れサンプルは数ヶ月前にはできていたのですが、今見るとけっこう恥ずかしい出来で、ちょっと公開するのもためらいましたが、とりあえず作り直すほどの生地はないし、マニュアルの中で使っているものなので、こういうものができますよという意味でアップすることにしました。
              昔の画像は全て消去したくなりますが、まぁ上達の過程を見ていただくのも参考のためにはよいかなということで、今しばらくはそのままにしておこうと思います。

              作り方はほぼ写真が出揃い、あとはしっかり校正して完了です。
              でもその後は、これまでの試作で使い果たしてしまった材料を仕入れて、スターターセットを作り直して、、まだもう少し時間はかかりますかね。
              【2010.07.01 Thursday 18:44】 author : Rom筥
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              インフォメーション
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                筥迫工房を一時休業しております、rom筥です。
                再開のお問い合わせをいただいております皆さま、気にかけていただいて本当にありがとうございます。
                なんかと再開したいのですが、またしても本業の仕事に振り回され、実はまだ手がつけられない状況です。
                予定をのばし、3月再開を目処にがんばりたいと思います。
                特に、娘さん、ご自身の結婚式の筥迫を…とお待ちいただいている方々には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
                とにかく今の仕事を早々にやっつけてしまって、2月は本業を開店休業にでもしながらがんばるつもりです。

                今年は筥迫の作り方販売に力を入れよう!
                ホームページもがんばって作ろう!
                日本刺繍もがんばろう!
                国会図書館に筥迫の文献を調べに行こう!
                と意気込みだけは相当なものがあります。
                ヤフオクに出せばもっと目立つだろうなと思いつつ、マイナーな趣味の世界でいたいような、少し複雑な気分です。

                そんなワケで、もうしばらくお待ちいだけれれば幸いです。
                コメントをいれておいていただければ、再開の際は個人的にメールでもお知らせいたします。
                ただし、メールアドレスは入れておいてくださいねチョキ
                (ブログのコメント欄には表示されませんのでご安心ください)
                【2010.01.28 Thursday 13:16】 author : Rom筥
                | 筥迫材料-その他 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                大人用の筥迫作り
                0
                  大人用の筥迫を作っています。

                  なぜ今まで大人用がなかったかといいますと、まずは自分の娘のための筥迫作りから始まったので、まずは「子ども用を完成させる!」という思いしかなかったからです。

                  しかしこうして『筥迫の作り方』を販売してみると、どちらかというと「大人用の筥迫」を希望していらっしゃる方が多いんですね。
                  今年はわざと七五三の時期を外して販売したので、当たり前と言っては当たり前なのかもしれませんが。

                  筥迫の作り方を販売しようと思ってからどれだけの試作を繰り返したかわかりませんが、そのわりに「作品」というものはそれほど作っていません。
                  身近な人にもあまり宣伝していないので、頼まれて作る事もなく(一般的に「筥迫ってなに?」という感じなので)、ひたすら孤独に試作ばかりを繰り返していました。
                  今の私にとって作品と呼ぶようなものは、撮影に使うためにわざわざ作るという感じですかね。

                  これまでは同じ生地で延々と筥迫の山を築いてきました。
                  なぜ同じ生地ばかり使うのかというと、毎回違う生地を使うと「作品を作る」ことに目的が行ってしまい、「筥迫を作る」という技術の確認ができなくなるからです。
                  ちなみに同じ生地とは、『筥迫の作り方』の基本編で載せている筥迫です。
                  もう飽きるほど同じ生地ばかり見ているので、たまに作品を作ると楽しくてたまりません。
                  自宅には、筥迫によさそう!と思って買った生地が、未だ使われず山ほど積まれていますが、これはもっと作るのがうまくなってからのお楽しみですね。

                  私はまだ筥迫職人には及びもしないので、そのレベルで人様に何かを提供するものを作るというのは、趣味の世界とはまた違った大変さがあります。
                  しかしありがたいことに、筥迫の作り方を買ってくださった方々から、ここがわからない、ここはこう書いた方がいいのでは、というアドバイスをいただきながら、一緒に作り方を考えているのが実情です。
                  皆さまご協力ありがとうございます。

                  子ども用もまだまだ改良の余地がありますが、それでも何とか形にはなってきたので、そろそろ同時進行で大人用を作り始めようかなと考え出した次第です。
                  子ども用から大人用を作るのは簡単なんです。
                  もうすでにできていますし。
                  ただ、販売を目的とすると、やはり細部まで改良が必要です。
                  筥迫は小さいので、1mm以下の調整をしながら型紙を改良していきます。
                  そしてここから延々とマニュアルを作成する作業が続き、材料の調達を行ない、という感じなので、出来上がるのはまだもう少し先のことになりそうです。
                  【2009.11.06 Friday 10:56】 author : Rom筥
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                  筥迫の材料について
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                    筥迫が江戸時代の完全オーダーメードで職人の手によって作られていた時代から時は過ぎ、明治、大正期には、一般の女性が「嚢物」として手づくりするようになりました。

                    この頃出版された「袋物細工のしるべ」(大正6年発行、国光印刷)の序文では、

                    「元来袋物は僅少の布帛(ふはく)を利用して、
                     種々の手芸品を制作するものなれば、之を学習するものに、
                     布帛類の利用法を教え、
                     自ずから事物に対する経済の思想を養ふの利有り」

                     ※布帛=綿、絹などの比較的薄手の伸縮性がない繊維製品

                    とあります。
                    つまり筥迫は「少ない端切れ」で作るものであり、その他の材料も少ない量で作ることができます。
                    材料も工夫をすれば身近なもので揃えることもできますが、いくつもの筥迫を作っていくと、慣れるに従い「できるだけ美しい仕上がり」を目指すようになるものです。

                    しかし、筥迫を作るための材料をきちんと探そうとすると、なかなか入手しずらいものがあります。
                    私も、本で探しまくり、ネットや問屋を巡り歩き、試作を繰り返してなんとか希望に近いものを入手することができました。
                    何も資料を持たない一から作った筥迫よりも、この材料探しはずっと時間と労力のかかるものでした。
                    このことから「筥迫の作り方」の販売と同時に「材料販売」を考えたのは自然の成り行きだったともいえます。

                    また、初めての人が筥迫を作りたいと思ったときに、筥迫などという一般的にあまり作り方が知られていないものに、いった何が必要なのか、何を基準に材料を買えばいいのかもわからないと思い、基本の「筥迫材料セット」を用意することにいたしました。

                    『筥迫材料セット(子供用)』に含まれているものは以下のものです。
                    ※注)現在は内容が変更されております。(2010.8.27現在)



                    ◎厚紙(2枚)表布の貼り込み用
                    ◎接着芯(1枚)裏布の貼り込み用
                    ◎キルティング芯(1枚)応用編の厚み用
                    ◎飾り糸(3m)筥迫側面の千鳥掛け用
                    ◎打ち紐(3m)飾り結び用
                    ◎飾り房(1個)飾り結びの先に付ける飾り
                    ◎ビーズ(5個)巾着と胴締めのストッパー
                    ◎綿 巾着用
                    ◎鏡(1枚) 
                    ◎びら簪(1個) 

                    これさえ揃っていれば、「筥迫の作り方」に書いてある筥迫はできるわけです。
                    このセットでできるのは、「基本の作り方」と「応用編」の筥迫本体各一個です。
                    鏡は1枚だけなので、基本の作り方では厚紙などで代用してくださいね。
                    もちろん、生地は含まれていませんよ。
                    生地選びや装飾は、筥迫作りの最大の楽しみです。
                    これはどうぞご自分で納得のいくものを時間をかけてお探しください。

                    この材料を参考に、お手元にあるもので代用していただいてもかまいません。
                    筥迫作りの楽しさを是非体験していただき、一人でも多くの筥迫愛好者が増えることが私の一番の望みです。
                    【2009.10.12 Monday 11:26】 author : Rom筥
                    | 筥迫材料-その他 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    『筥迫の作り方』『筥迫材料セット』
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                      「筥迫の作り方」は、新たに
                      「びら簪付き筥迫の作り方」として
                      改訂版が発売されます。
                      一般販売は8月に発売予定です。
                      今しばらくお待ちください。
                      2010年7月
                      ------------------------------------------------
                      【2009.10.11 Sunday 23:29】 author : Rom筥
                      | 筥迫材料-その他 | comments(24) | trackbacks(0) | - | - |